日曜日。
ついにこの日が来た。
久々に心が踊る。
しかも今日は大安。
いつもはそんなに信じないけれど、こういう時はちょっと得したような気分になる。
いい事が起こりそうな予感を胸に、久々にスッキリと目覚めた。
3日前、会社の帰りに横浜の駅ビルで買った白いニットのワンピースを着る。
半袖だけど、コートを着てピンクのマフラーを着れば寒くない。
これに、カシミヤのベージュのカーディガンを肩がけすれば、女らしさが際立って見える。
ウィッシュに着いて時計を見ると、パーティーまであと15分ある。
すでに女性ふたりは来ていてほかにひとり男性が席についている。
ブルーとホワイトのストライプシャツにチノパンがさわやかだ。
うん。悪くない。
ふたりの女性の顔も確認する。なかなかの容姿だ。
テーブルには、軽食や飲み物が並んでいる。
それは学生時代に、教室で開いたパーティーを思い出させた。
時間が近づくと、残りの男性ふたりが交互に入ってきた。
ひとりはグレージャケットからピンクのチーフをポケットから見せている。
髪は軽くパーマをかけているようで、毛先のカールがバランス良く散らばっている。
顔はハンサムで、社交的な感じ。
素敵だけど・・・、私のタイプではない。
もうひとりは…、紺のスーツに白いシャツの男性。
スラッとした体形に、高めの鼻が好みだ。この人はけっこういいかも。
今日は、期待できるかもしれない。
さっそく、個室で1人ひとりと二十分交代で話をする。
最初はカーリーヘアの男性。
話していても第一印象同様、話は上手いが特に興味がもてない。
二人目はストライプシャツの男性。
優しそうだし、なかなかいい。ただ、会話は思ったほど盛り上がらなかった。
最後は紺スーツの人。名前は川上真也という。
「趣味に読書、と書いてあったのを見たんですけれど、誰の本が好きなんですか?」
「浅田次郎が好きです。」
「本当ですか? 実は僕も浅田次郎ファンなんです。」
「あとは、歴史小説も良く読みます。」
「すごい、僕もです。」
読書をする男性は、昔から好きだ。
しかも、好みも合うみたいだし、ゆっくりとした話し方にも好感がもてる。
これはイケるかもしれない。久々に恋の予感がした。
【season2 メールを待ち続けて】 ~Vol.8に続く~^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
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