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安らぎという幸福 Vol.82011.05.04 Wednesday
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行きたい、とか言わないのかな。
来てくれないのかな、
レミは、その言葉を期待する。
でも、隣を見ても、彼は黙々とスティックサラダのキュウリを食べているだけで、そんなことを言ってくるそぶりもない。
“来てくれますか? ”
と誘おうと思ったが、自分から言い出すつもりもない、と思ってやめた。
串揚げは、さすが新鮮な野菜を毎朝取り寄せているというだけあって、とても美味しかった。
また、今回もやっぱりだめかな。
心の中でつぶやきながら、熱いうちに串揚げを食べることだけに集中した。
自分の気持ちの中での進展はとくになく、ただ、メールのやりとりだけは毎日続いていた。
内容は、今日、何があったとか、最新映画で何が良かったとか、そんなたわいもない話題ばかりだ。
そんな彼との関係の中で変化があったのは、最後に映画デートをした翌月、レミが両親と1週間のヨーロッパ旅行から帰ってきた後だ。
成田について、携帯の電源を入れると、12件のメールの最後に彼からのメールが入っていた。
『おかえり。毎日メールしていたのに、寂しいな…』
心臓がキュンと動いた。
恋による胸のうずきかは分からない。
だけど、自分がいないことを寂しいと思ってくれる人がいる、という事実、単純に誰かが自分を待っていてくれるという甘酸っぱいような、温かいような感覚に感動を覚えた。しかし、平凡な毎日が少し色づき始めたかもしれない、と思っていたのもつかの間。
海外旅行で1週間休んでいたせいか、仕事が溜まりに溜まっていて、上司の機嫌がものすごく悪い。
確かに、旅行に行く直前、慌ただしく書類をまとめていたせいもあり、ケアレスミスが多かった。
そこは、レミも反省している。
ただ、上司から言われたひと言に深く傷ついた。
「だから、おまえみたいないい加減な女は嫁にも行けないんだ」
なんども、その言葉が頭の中を反芻した。
私って、仕事もできなくて、恋愛もうまくいかずに34歳になちゃって、
生きている価値があるんだろうか・・・。〜Vol.9に続く〜
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→第2部 【メールを待ち続けて】 を最初から読む
→第1部 【運命の人】 を最初から読む
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